高等学校での事例
【被害状況】 |
- 生徒が掲示板で構成されたWebサイトを立ち上げたが、あるときから偽りの情報や誹謗中傷などが書き込まれるようになってしまい、さらには書き込みをした個人を特定しようとする犯人探し的な荒れ方に至った。
- 個人に対する実名をあげた誹謗中傷や荒れ方から今後、書き込みをした犯人を呼び出そうといった現実の暴力行為などを危惧し、対応を迫られることとなった。
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【学校のコンピュータ環境・利用状況・セキュリティ対策など】 |
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【発見の経緯】 |
- 発見方法:
- 発生日時:平成17年5月中旬
- 発見日:平成17年6月
- 事実確認:
6月中旬頃、教員がたまたま耳にした生徒の会話から主に携帯電話からのアクセス利用による(PC利用も可)生徒が運営していると思われる学校をテーマとしたWebサイトの存在が明らかになった。Webサイトは5月中旬に作成されたようで、複数のフリー掲示板によって構成されており、誹謗中傷の書き込みや実名の書込みも確認された。主に1、2年生の利用が中心となっており、口伝えで利用が広まっていったことが確認された。
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【被害への対応】 |
書込みへの対応
- 対応日:平成17年7月
- 対応担当者:
- 対応方法:
生徒への事情聴取を行い、誹謗中傷された生徒はこの掲示板の削除を望んでいることもあり、また、学校名、実名の掲載があることと、夏休みを控えており生徒指導の機会を失うこともあって緊急性ありと判断。サイト管理者に校長名で掲示板の削除依頼を電子メールで行った。結果、2日後には掲示板が削除された。
なお、同時期に生徒に対してインターネット利用に関するアンケート調査を実施した。教育効果も兼ねるもので、利用実態調査とともに、例えば、利用者を特定できること、ファイル交換ソフトの違法性、掲示板トラブルの違法性などの確認を行うものとした。(別掲)
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【今後の対策と効果】 |
- 今回の一連の対応には、生徒指導部、人権委員会、情報教育推進委員、情報担当者、管理職がさまざまに関連するケースであり、教員の現状認識や問題意識の差も露呈している。このため、こうした問題に対応する組織づくりや教員の研修実施なども課題として取り組むこととした。
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